“究”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きわ78.7%
きは8.7%
つま3.1%
きめ1.6%
きはめ0.8%
きはま0.8%
きはむ0.8%
きま0.8%
きまり0.8%
きゅう0.8%
きわま0.8%
きわまり0.8%
きわむ0.8%
キワ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従ってまた死して行く処には迷わずにいられたのである。それが正しかったか否かは、私たち歴史をきわむる者の問うところではない。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
深うして更に深く、遂に其底をきはむべからず。ホオマア、シエクスピイヤ、ギヨオテ、スコツト、エリオツト等は、家數の大小こそ相殊なれ、此派の詩人なり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
あるものは過度の名誉心が原因もとだらうと言ひ、あるものは生活くらしつまつた揚句だらうと言ひ、あるものは又、精神に異状を来して居たのだらうといふ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「右の内(第五条を指す)には、品物取替の儀、政府に限り候事、取極は之なし、魯西亜ロシア人にてきめて外に品を付け申すべく候」。
空罎 (新字新仮名) / 服部之総(著)
茶々風茶ちや/\ぷうちやたらば女は吾儕われの物ときはめてはゐるが手段にこまり其所で兄貴に相談に來たが趣向しゆかう無物なきものかと問はれて元益笑ひ出し世に自惚うぬぼれ瘡氣かさけのない者はないとぞ言にたがはずお光は未だ手に入ねば此婚禮こんれい破談はだんに成てもお主の方へ來るか來ねへか其所の所はわからぬが是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しきイザとすゝむ箱枕はこまくらのみならぬ身の親父が横に成たる背後うしろへ廻り腰より足をさす行手ゆくてよわきかひなも今宵此仇このあだたふさんお光の精神是ぞ親子が一世の別れときはまる心は如何ならん想像おもひやるだにいたましけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
従来藤原村ふじはらむら三十六万町歩即凡そ十三里四方ありとごうする者はたしてしんなりやいなや動植物どうしよくぶつおよび鉱物の新奇しんきなるものありや否等をきはむるにり、又藤原村民の言に曰く
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
きらふにあらねど未だ未邊女氣おぼこぎのうらはづかしく發揮はき問答へんじを爲さざるなる可し就ては氣永きなが口説くどく時は竟に意に從ふならんと思ふにもず其娘は今度本町の小西屋へ縁談えんだんきまり箇樣々々と糊賣のりうりお金が話したるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なして内へ這入ば小僧さんのりならばモウ無よイエ/\糊では有りませんがチト物がうけたまはりたくてと云はしたれどきまりわる暫時しばらく文字々々もじ/\もみながら四邊を見返みかへり聲をひそめ變な事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
技師もここで花前の花前たることを聞き、おおいにきまりわるくなって、むつかしい顔のしまつにきゅうしたままった。夜、主人が帰ってから一くずるるばかり大笑いをやった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
餌のことに疑問を持てばきわまりがない。その究りないところに深い興味がある。
水垢を凝視す (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
外国と緩優交易に付、此後とても拒絶あらば、幸福の日本国、きわまりて航海する世界数ヶ所の強国、しかも一統と、戦闘に及ぶべく、和蘭オランダ政府確と見究め候。
空罎 (新字新仮名) / 服部之総(著)
この道を伝授せらるる事数年に及び申候えども、悲しいかな、わが性鈍にしてその真趣をきわむあたわず、しかのみならず、わが一挙手一投足はなはだ粗野にして見苦しく、われも実父も共にあき
不審庵 (新字新仮名) / 太宰治(著)
眉寿ビジュサイワイキワメズ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)