“探究”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんきう33.3%
さぐ16.7%
さぐりきわ16.7%
たんきゅう16.7%
フオルシユング16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠藤君大塚君等大に人夫等をさとせどもつひに長く决せず、吉田警察署長大喝たいかついかりて曰く、余等県知事のめいを奉じて水源探究たんきうに来れるなり、水流をさかのぼり水源をきはめざればすとも帰らず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
これも、もし翌日行きて見ざれば、鬼となし怪となすこと疑いなし。およそ世の冤鬼えんき、妖怪というものも、その源を探究さぐれば、大抵みなこれらの類なるべし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
彼れは此家の瓶のうちに若し曲者くせものが老人の室に投捨て去りし如き青き封蝋の附きたるコロップあるやいな探究さぐりきわめんと思えるなり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
まことに不審のいたりであった。それを探究たんきゅうすべく、灯台の職員で、身の軽い瀬戸さんという中年の人と、その配下はいかの平木君という青年とが、身をていしてその松の木をよじ登って行った。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おほよそ世の中にて、觀察ベオバハツングと云ひ、探究フオルシユングと云ふ心のはたらきには、一つとして歸納法の力をらざるものなし。人の著作を批評せむとするときも、先づ觀察し、探究せではかなはじ。是れ科學的手段なり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)