“探索”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんさく86.5%
さぐり5.4%
たづね2.7%
さぐ2.7%
たづねる2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「四、五日前に白魚河岸しらうおがしのおじさんが御年始にきた時に、お母さまに話したので……。八丁堀でも内々探索たんさくしているのだそうです」
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
翌日あくるひから探索さぐりが再び始つた。武士は道でゆきあふ人々の顔を、いちいちしらべるやうに見た。裏通の深まつた家の奥を一軒一軒のぞきこんだ。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
つく探索たづねしかど更に樣子のしれざりしに今六右衞門の物語りにて久八こそは彼の時にすてたる我が子に相違さうゐなしと心の中に分明わかりゆゑしきりに不便ふびん彌増いやまして只管ひたすらいのち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ゆうべの夜なかに何か聞かなかったかと探索さぐりを入れると、女中は不安らしい眼つきをして、自分は次の間の四畳半に寝ていたから何にも知らなかったが、何かおかしなことでもあったかという。
河鹿 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
承まはり久八は豫て探索たづねる我が子なることを知りおどろき入申候もつとも其時の證據と申は其後御當地上野の御山内四軒寺町本學院の和尚をしやう先年私し藤川宿へ棄兒すてごせしあとへ通り掛り棄兒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)