“糊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のり88.1%
6.0%
すご2.0%
ぬら2.0%
かゆ0.7%
0.7%
ペースト0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口をのりしながら、娘の寿子を殆ど唯一人の弟子にして「津路式教授法」のせめてものはけ口を、幼い寿子に見出して来たのであった。
道なき道 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
住むに家なく、口にするかてもない難民は大路小路にあふれております。物とり強盗は日ましにしげくなって参ります。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
それじゃアうしておやりな、私達が萩原様のおかげうやらこうやら口をすごして居るのだから、明日あしたの晩幽霊が来たらば、おまえが一生懸命になって斯うおいいな
じょう笑談じょうだん言って。私なんざ年ばかしいい年して、からもう意気地がねえもんだから、いくら稼いでも、やっと二人が口をぬらして行くだけでげさ、へへへへ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「さあ、それを召し上れ。」と彼女は云つた、「きつとお腹がおきになつたに違ひないわ。あなたは朝御飯からこつちおかゆを召し上つたきりだつてハナァが云つてましたもの。」
腰を屈めて裏口から、くちらす米の汁をでも貰はなければならない。隔てが出来て困窮するのは彼女ばかり、彼女ばかり。彼女の一家ばかり。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
これ等は紅白で、豆のペーストと砂糖とで出来ている。日本人は非常にこの菓子を好むが、大して美味ではない。お盆は高さ十八インチもある。糖菓の大きさも、推察されよう。