“かゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カユ
語句割合
53.3%
43.2%
2.3%
0.3%
瑕瑜0.3%
痛痒0.3%
0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある五月雨さみだれのふり続いた午後、Nさんは雪平ゆきひらかゆを煮ながら、いかにも無造作むぞうさにその話をした。
春の夜 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
毎日毎日、かすかなかゆすすって暮らさねばならなかったので、私はだんだん精魂が尽きて食後は無性にねむくなった。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
そうして、そのなめらかな水面を、陽気な太鼓の音、笛の、三味線の音がしらみのようにむずかゆく刺している。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お庄はどこか父親にているとか、ここが母親に肖ているとか言って、顔をじろじろ見られるのが、むずかゆいようであった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
犬は自分の汚さは自覚していないが、しかしかゆいことは感ずるから後脚でしきりにぼりぼり首の周りを掻いていた。
二科展院展急行瞥見 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
かゆき処へ手の届く、都の如才内儀の世話程にこそなけれ、田舎気質の律義なるに評判売れて、次第に客の数も殖ゑ。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
ドッコイと一二ちょう進む内、むか/\と其声聞度ききたく身体からだむきを思わずくるりとかゆる途端道傍みちばたの石地蔵を見て奈良よ/\誤ったりと一町たらずあるくむこうより来る夫婦づれ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一方の無事に苦しむ所、その不穏なる精神の沸騰する所、小児らしき所、その恐ろしき程真摯しんしなる所、その天地をも動かさんとする熱心の所、その天真爛熳らんまんにして瑕瑜かゆ相いおおわざる所
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
女臭いことを仕済ましているいしくも巧んでしているという感じだけが頻りに宙に味われて来て、女なるものに対する極度なあわれみと厭わしさと面白さは、もちゃもちゃと頭の中でからみ合い杵搗きねつかれ、痛痒かゆいとも
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「さあ、それを召し上れ。」と彼女は云つた、「きつとお腹がおきになつたに違ひないわ。あなたは朝御飯からこつちおかゆを召し上つたきりだつてハナァが云つてましたもの。」