“貫徹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんてつ33.3%
しみとほ11.1%
つきとお11.1%
つらぬ11.1%
つらぬか11.1%
つらぬく11.1%
ぬけとお11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
復讐のきょは、翌十四日に決行され、一盟四十七士の大志は、貫徹かんてつした。そして、次の消息は、大石内蔵助たちと共に、お預けとなった細川家の内から来た。
烈しい追憶おもひでは、復た/\丑松の胸中を往来し始めた。『忘れるな』——あゝ、その熱い臨終の呼吸は、どんなに深い響となつて、生残る丑松の骨のずゐまでも貫徹しみとほるだらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
鋭いナイフで是方こちらの胸を貫徹つきとおさずには置かないほどの力をった眼だ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
とにかく、米原雲海氏などとは違った畑の人であって、貫徹つらぬいては出来ない側の類です。
あげおほせの如く此久八は元三州藤川宿の町外れに捨置すておかれし身に御座候(これより久八の履歴ことがらは六右衞門が申立の讀續よみつゞきなれども人情にんじやう貫徹つらぬかざる所も有により讀本よみほん口調くてうかゆれば諸君みなさん怪給あやしみたまふなかれ)
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うつたへるわけゆゑいは裁許さいきよ破毀やぶりの願ひなれば一ト通りのはこびにては貫徹つらぬくむづからんされば長庵とやらが大雨おほあめふるかさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
若し眼の光がX光線の様に物の内部まで入り込む事が出来る者なら、此の時の彼の眼光は確かに秀子の腹の中を透かして背中まで貫徹ぬけとおったで有ろう、けれども彼は終に満足の様子を示さぬ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)