“つきとお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突通40.0%
突串20.0%
突貫20.0%
貫徹20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云う所を、押倒しざま林藏が差して居ました小脇差を引抜いて咽笛のどぶえへプツーリ突通つきとおす。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
余は先ず小刀を以って抉って見たが、大して骨も折れずに其の刃が突串つきとおった。板の厚さは僅かに四分位である、是ならばと所々に穴を開け、頓て全身に力を籠めて、推しつ叩きつした。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
村の人が、この狂人親子の惨死を遂げているのを発見した時、短刀で、我が児の咽喉のど突貫つきとおして、自分がその死骸の上に折りかさなって自殺を遂げていた母を見た。外には、吹雪ふぶきがしていた。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
鋭いナイフで是方こちらの胸を貫徹つきとおさずには置かないほどの力をった眼だ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)