突通つきとお)” の例文
荒果あれはてたが、書院づくりの、とこわきに、あり/\と彩色さいしきの残つた絵の袋戸ふくろどの入つた棚の上に、やあ! 壁を突通つきとおして紺青こんじょうなみあつて月の輝く如き、表紙のそろつた
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と云う所を、押倒しざま林藏が差して居ました小脇差を引抜いて咽笛のどぶえへプツーリ突通つきとおす。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)