“とっかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吶喊51.3%
突貫25.6%
突喊15.4%
咄喊7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時にそれに力を得、官軍の猛将薛元輝せつげんきもまた、城の一門を押しひらかせ、金甲鉄鎗きんこうてっそうの光り燦々さんさん奔流ほんりゅうとなって敵中へむかって吶喊とっかんして行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ビール一本と何だかの罎詰びんづめ一本、まさかに喇叭らっぱらないけれども、息もつかずにぐっと聞こし召して、その勢いで猛烈に、かかる山路やまじ突貫とっかんして来たのよ。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
三人声を揃えて突喊とっかんすると、おどろいた一群は小石を蹴って跳び上りさま、これも上河内の方面に逃げ去った。
大井川奥山の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
その代り木唄——さっきは木唄と云った。しかしこの時、彼らの揚げた声は、木唄と云わんよりはむしろ浪花節なにわぶし咄喊とっかんするような稀代きたいな調子であった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)