“貫禄”のいろいろな読み方と例文
旧字:貫祿
読み方割合
かんろく91.9%
おもみ2.7%
かんめ2.7%
くわんろく2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつか「首席」が渾名あだなになった。いわば首席の貫禄かんろくがなかったのだ。ふと母親のことや山谷に見せられた怪しい絵のことを想いだすと
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
この豐玉姫様とよたまひめさまわれる御方おかたは、だい一の乙姫様おとひめさまとして竜宮界りゅうぐうかい代表だいひょうあそばされる、とうと御方おかただけに、矢張やはりどことなく貫禄おもみがございます。
もなく良人おっと姿すがたがすーッと浪打際なみうちぎわあらわれました。服装ふくそうその不相変あいかわらずでございますが、しばらくいくらか修行しゅぎょうんだのか、何所どことなく貫禄かんめがついてりました。
「何か、かう、貫禄くわんろくとでも、いつたやうなものが在りますね。まるで、別人の感じだ。ああ、退場した。」
火の鳥 (新字旧仮名) / 太宰治(著)