“貫主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんす50.0%
くわんしゆ25.0%
かんじゅ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一月寺の貫主かんすは年のうち大抵、江戸の出張所に住んでいる。院代いんだいがいるにはいるが、これはほとんど寺のことには無頓着で、短笛たんてきろうして遊んでいる。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
渡し置ん此品は身延みのぶ山代だい貫主くわんしゆの極ある日蓮上人直筆ぢきひつの曼陀羅なり一時もはなされぬ大切の品なれ共金の引替ひきかへの爲あづけんと申かれ思操こゝろざし信實しんじつかんじ命にも替難かへがたき大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伴頭は一たび幕府の命を受け檀林の位に抜擢ばってきせられる時は貫主かんじゅと同等の特遇を受けるという。釈秦冏は翌年天保十二年の冬檀林に叙せられて結城ゆうき弘経寺ぐきょうじに赴きその法務をつかさどるようになった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)