“院代”の読み方と例文
読み方割合
いんだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一月寺の貫主かんすは年のうち大抵、江戸の出張所に住んでいる。院代いんだいがいるにはいるが、これはほとんど寺のことには無頓着で、短笛たんてきろうして遊んでいる。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
当行学院御院主、昨秋らい関東御巡錫中ごじゅんしゃくちゅうの故を以て、その留守を預かる院代いんだい玄長げんちょうと申す者じゃ。邪魔立て致すとは何を暴言申さるるか、霊地の庭先荒さば仏罰ぶつばつ覿面てきめんに下り申すぞッ
これは、上野宿坊しゅくぼう院代いんだいへ問い合せた上、早速愛染院に書き直させた。第三に、八月上旬、屋敷の広間あたりから、夜な夜な大きな怪火が出て、芝の方へ飛んで行ったと云う。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)