“院宣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんぜん87.5%
ゐんぜん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新大納言や、浄憲法師じょうけんほうしや、鹿ししたにに集まった人々は、その政機を利用して、にわかに、山門討伐の院宣いんぜんを名として、軍馬の令をくだした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて『千載集』は寿永二年二月に後白河院の院宣いんぜんが下って、文治三年九月二十日に撰進されたものであった。序文はその日附になっている。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
幕府は承久の変後、院宣ゐんぜんに応ぜし人々の所領三千余箇所を没して、有功の将士に与へ、新たに地頭職を設け、幕府の基礎は、更に強固なものとなつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)