“仏罰”のいろいろな読み方と例文
旧字:佛罰
読み方割合
ぶつばち71.4%
ぶつばつ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏罰ぶつばちが当りますぞ……と叱って返しました……が……お千世殿が帰られてからタッタ一人になりますとさて、何とのう心配になって参りましたので、コッソリと本堂に参りまして
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
神罰もくだりませう、仏罰ぶつばちも当りませう、それもよく心得てをります。けれどこの貞阿はじつに感じたままをお話しするまででございます。まことに人間の心ほど不思議なものはありませぬ。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
「いやいや、いかに人間界にんげんかい化現けげんしている身とはいえ、勢至菩薩せいしぼさつなわつきなどになされては、あとの仏罰ぶつばつがおそろしかろう。あの婦人はわれわれ五人へ渡したまえ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当行学院御院主、昨秋らい関東御巡錫中ごじゅんしゃくちゅうの故を以て、その留守を預かる院代いんだい玄長げんちょうと申す者じゃ。邪魔立て致すとは何を暴言申さるるか、霊地の庭先荒さば仏罰ぶつばつ覿面てきめんに下り申すぞッ