“仏頂面”のいろいろな読み方と例文
旧字:佛頂面
読み方割合
ぶっちょうづら88.9%
ぶつちやうづら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人は終始仏頂面ぶっちょうづらで飯をかっこんでいました。酔った翌朝のことですから、味噌汁が非常においしかった。またつくり方も上手でした。
ボロ家の春秋 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
並んで一緒にいると仏頂面ぶっちょうづらをして黙っているのが気に入らないので、私は少しも面白くなくって、物をもいわず、とっとと走った。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
自分は敷島しきしまくはへて、まだ仏頂面ぶつちやうづらをしてゐたが、やはりこの絵を見てゐると、落着きのある、ほがらかい心もちになつて来た。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
詩人の声 (朗唱する)夫婦、繋がれた一つゐの男女、朝は夫の仏頂面ぶつちやうづら、夜は妻の溜息、十年一日の如く、これも自業自得、互に見あきた顔と顔。
世帯休業 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)