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仏頂面
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ぶつちやうづら
ふりがな文庫
“
仏頂面
(
ぶつちやうづら
)” の例文
旧字:
佛頂面
自分は
敷島
(
しきしま
)
を
啣
(
くは
)
へて、まだ
仏頂面
(
ぶつちやうづら
)
をしてゐたが、やはりこの絵を見てゐると、落着きのある、
朗
(
ほがらか
)
な
好
(
い
)
い心もちになつて来た。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
詩人の声 (朗唱する)夫婦、繋がれた一
対
(
つゐ
)
の男女、朝は夫の
仏頂面
(
ぶつちやうづら
)
、夜は妻の溜息、十年一日の如く、これも自業自得、互に見あきた顔と顔。
世帯休業
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
殊に高い勘定台の後ろに
仏頂面
(
ぶつちやうづら
)
を
曝
(
さら
)
した主人は飽き飽きするほど見慣れてゐる。いや、見慣れてゐるばかりではない。
あばばばば
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
面白きは竹田が
茸
(
たけ
)
の
画
(
ゑ
)
を作りし時、頼みし男
仏頂面
(
ぶつちやうづら
)
をなしたるに、竹田「わが苦心を見給へ」とて、水に
浸
(
ひた
)
せし
椎茸
(
しひたけ
)
を
大籠
(
おほかご
)
に一杯見せたれば、その男感歎してやみしと云ふ逸話なり。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、一つの茶席もない、更に好い時に来なかつたのは、返す返すも
遺憾
(
ゐかん
)
に違ひない。——自分は依然として
仏頂面
(
ぶつちやうづら
)
をしながら、小林君と一しよに竹藪の
後
(
うしろ
)
に立つてゐる寂しい光悦寺の門を出た。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
すると彼は
仏頂面
(
ぶつちやうづら
)
をしたまま、かう巡査に返事をした。
貝殻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“仏頂面”の意味
《名詞》
愛想のない顔つき・表情。ふくれつら。
(出典:Wiktionary)
仏
常用漢字
小5
部首:⼈
4画
頂
常用漢字
小6
部首:⾴
11画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“仏頂”で始まる語句
仏頂
仏頂顔