“ぶつちやうづら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仏頂面71.4%
佛頂面28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に高い勘定台の後ろに仏頂面ぶつちやうづらさらした主人は飽き飽きするほど見慣れてゐる。いや、見慣れてゐるばかりではない。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
面白きは竹田がたけを作りし時、頼みし男仏頂面ぶつちやうづらをなしたるに、竹田「わが苦心を見給へ」とて、水にひたせし椎茸しひたけ大籠おほかごに一杯見せたれば、その男感歎してやみしと云ふ逸話なり。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おほかぶさつてるまゆ山羊やぎのやうで、あかはな佛頂面ぶつちやうづらたかくはないがせて節塊立ふしくれだつて、何處どこにかう一くせありさうなをとこ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
佛頂面ぶつちやうづらで、落ちつき拂つてゐて、興味が起りうるやうな點は何處にもなかつた。