“仏性”のいろいろな読み方と例文
旧字:佛性
読み方割合
ぶっしょう47.6%
ほとけしょう42.9%
ぶつしやう4.8%
ぶつせい4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一切のものはその仏性ぶっしょうにおいては、美醜の二も絶えた無垢むくのものなのである。この本有の性においては、あらゆる対立するものは消えてしまう。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
船室にりて憂目うきめいし盲翁めくらおやじの、この極楽浄土ごくらくじょうど仏性ほとけしょうの恩人と半座はんざを分つ歓喜よろこびのほどは、しるくもその面貌おももちと挙動とにあらわれたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
心中を涅槃ねはんにくつつけたやうなところがあるが、生中なまなかさういふ小乗に行かなかつたところに、却つてかれの勇者たり智者たるところがあるのであつて、這個しやこ仏性ぶつせいありと言はずには居られない。
西鶴小論 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)