“ぶっしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仏性58.8%
物象29.4%
仏聖5.9%
仏餉5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちは誰でも、人格完成の種子たねを、生れながらに持っている(一切衆生ことごとく仏性ぶっしょうあり〔涅槃経ねはんぎょう〕)
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
だが事実は、彼ひとりで、そういう物象ぶっしょうが物ののように消えてしいんと大広間に、友禅の夜具をかけられて、死骸のように寝ていたのである。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいは仏聖ぶっしょうとか仏生とか書いた字名もあるが、これなども正しくは仏餉田ぶっしょうでんというべきで、すなわちまたある尊い仏様に、日を定めて御飯を供える米の出処であったのである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
仏餉ぶっしょう献鉢けんばち、献燈、献花、位牌堂いはいどう回向えこう大般若だいはんにゃの修行、徒弟僧の養成、墓掃除そうじ、皆そのとおり、長い経験から、ずいぶんこまかいところまでこの人も気を配って来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)