“献鉢”の読み方と例文
読み方割合
けんばち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎年の献鉢（けんばち）を例とする開山忌（かいざんき）の近づくことも忘れてはならなかった。彼は考えた。ともかくもあすからだ。朝早く身を起こすために何かの目的を立てることだ。
夜明け前：01 第一部上 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)
仏餉（ぶっしょう）、献鉢（けんばち）、献燈、献花、位牌堂（いはいどう）の回向（えこう）、大般若（だいはんにゃ）の修行、徒弟僧の養成、墓掃除（そうじ）、皆そのとおり、長い経験から、ずいぶんこまかいところまでこの人も気を配って来た。
夜明け前：04 第二部下 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)