“献酬”のいろいろな読み方と例文
旧字:獻酬
読み方(ふりがな)割合
けんしゅう69.2%
けんしう7.7%
さかずき7.7%
とりやり7.7%
やりとり7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“献酬”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸4.8%
歴史 > 伝記 > 日本4.2%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗史・民俗誌・民族誌3.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
献酬けんしゅうなどはまどろっこしい。酒は手酌に限るようだ。さて手酌で一杯飲もう。……しかし何かを祝おうではないか」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二人は、小さな猪口ちょくを、さしつおさえつ、さも楽しげに献酬けんしゅうしながら、演技に見惚みとれるのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
汐留しほどめの船宿、伊豆屋の表二階には、遊び人らしい二人の男が、さつきから差し向ひで、しきり献酬けんしうを重ねてゐた。
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一夕いつせき、松川の誕辰たんしんなりとて奥座敷に予を招き、杯盤はいばんを排し酒肴しゆかうすゝむ、献酬けんしう数回すくわい予は酒といふ大胆者だいたんものに、幾分の力を得て積日せきじつの屈託やゝ散じぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
主人「イエも何う致しまして、親子兄弟固めの献酬さかずきを致しましょう…先刻さっきの酒を、その柄樽を文七」
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そこへ「親子兄弟固めの献酬さかずき」のお肴が届く、四つ手駕籠で。
誠にもっともだからそう云う事ならせめて盃の一つも献酬とりやりして、眤近ちかづきに成りたいと云うので、決して引張込んで何う斯うすると云う訳じゃアないが、お前さんが得心して嫁になれば弟も引取って世話をすると云う、実に仕合せだから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
殊にその頃は好んで下層社会に出入し、旅行をする時も立派な旅館よりは商人宿や達磨茶屋に泊ったり、東京にいても居酒屋や屋台店やたいみせへ飛込んではっさんくまさんとならんで醤油樽しょうゆだるに腰を掛けて酒盃さかずき献酬とりやりをしたりして
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
あつらえのさかなの来るあいだに二人は差し向いで猪口の献酬やりとりを始めた。
半七捕物帳:03 勘平の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
菊池君から四人目、恰度私と向合むかひあつて居て、芸妓を取次に二三度盃の献酬やりとりをした日下部君は、時々此方こつちを見て居たが、遂々盃を握つて立つて来た。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)