“薦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すす60.0%
こも21.4%
すゝ9.7%
ごも2.8%
すゝむ2.1%
0.7%
0.7%
ござ0.7%
すすめ0.7%
すゝめ0.7%
むしろ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(七)舜禹しゆんうあひだ(八)岳牧がくぼくみなすすむ。すなはこれ(九)くらゐこころみ、しよくつかさどらしむることすうねん(一〇)功用こうようすでおこり、しかのちまつりごとさづく。
広野の中に刀禰とねの大河が流れていた。こも水葱なぎに根を護られながら、昼は咲き夜は恋宿こいするという合歓ねむの花の木が岸に並んで生えている。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
『暑いでせう外は。先刻さつきから眠くなつて/\爲樣しやうのないところだつたの。』と富江は椅子をすゝめる。年下の弟でもあしらふ樣な素振りだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「このいおりの北口が、ごもでなく、せめてどんなでもよいから板戸であったら、風も防げるし、夜もすこしは暖かに眠れるのだがなあ……」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すゝむる物から親子ともに下戸げこなればとて手にだもふれ詮方せんかたなければ一個ひとりにて傾けながら四方八方よもやまはなしの中に容子ようす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
鍾繇しょうようは、魏の大老である。野に隠れたる大人物とは、いったい誰をさしていうのか。叡帝えいてい忌憚きたんなくそれをげよといった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仲達軍の先鋒に大将としてされた者は、河南の張郃ちょうこう、あざなは雋義しゅんぎ、これは仲達から特に帝へ直奏して
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カンテラをともしたござの上に坐って調子もカンどこも合わない「一ツとや」を一晩中休みなしに弾いていた。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
孝孺こうじゅの父は洪武こうぶ九年を以て歿ぼっし、師は同十三年を以て歿す。洪武十五年呉沉ごちんすすめを以て太祖にまみゆ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
御家來ごけらいなされなばいかなる謀計ぼうけいも成就せん事疑ひなしと稱譽しようよしてすゝめければ天一坊は大に悦喜えつきし左樣の軍師ぐんし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
むしろ一枚の上におかれることは、上の格子から光のくるのを遮ぎられてしまうと、冷汗を流して、こおろぎに脅えたり、夏であると風窓が明いていると、そこへ顔を押しつけていたものだった。