ごも)” の例文
「このいおりの北口が、ごもでなく、せめてどんなでもよいから板戸であったら、風も防げるし、夜もすこしは暖かに眠れるのだがなあ……」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ごも敷き青菜煮もてきうつばりにむかばき懸けてやすむ此君
万葉集巻十六 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
ごも一三 亂れば亂れ。
どれもこれも、薄ぎたなくて、不精髯ぶしょうひげやして、ごもに尺八一本持って歩いていた。——中には本格的に鈴を振って、普化禅師ふけぜんじをまねて凛々りんりん遊行ゆぎょうしていた者がないこともなかったが。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)