“普化禅師”の読み方と例文
読み方割合
ふけぜんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臨済りんざい普化禅師ふけぜんじとの挨拶の如きは、父が好んで人に語りもし、竜之助にも聞かせました。竜之助には、そのことがわかったような、わからぬような心持がしていました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
骸骨がいこつのように鼻の穴が大きく又八のほうから見える。ただの浪人のあかじみた着物を着て、その胸に、普化禅師ふけぜんじの末弟というしるしばかりに黒い袈裟けさをつけているに過ぎないのである。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俗曲の『恋慕れんぼ』とは違いまして、『鈴慕』と申しますのは、御承知でもございましょうが、普化禅師ふけぜんじ遷化せんげなさる時の鈴の音に合せた秘曲なんでございます、人間界から
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)