“普化宗”の読み方と例文
読み方割合
ふけしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都寄竹派きちくは普化宗ふけしゅう明暗寺に行って虚無僧こむそうの入宗許可を受け、重蔵も千浪も同じような鼠甲斐絹ねずみかいきに丸ぐけ帯、天蓋尺八という姿になった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
虚無僧である以上、普化宗ふけしゅう本寺の取名印しゅめいいん、すなわち竹名ちくめいを許されたという証印の書き物を所持している筈であるが、彼らは、尺八、天蓋、袈裟などの宗具のほかには、何物も所持していなかった。
「まだお若い普化宗ふけしゅうのお方。あれ、あのように一心に吹いているのに、誰か、お鳥目ちょうもくに気がつく店の者はいないのかしら……」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)