“鳥目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうもく69.9%
てうもく15.1%
とりめ6.8%
あし5.5%
ちょもく1.4%
スウ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀次が仏の顔を見て又もサメザメと泣いている間に、皆ヒソヒソと耳打ちし合って、いくらかのお鳥目ちょうもくを出し合って包んだりした。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
談話はなしが済むと、どんな人でもがついお鳥目てうもくをはずみたくなるものだが、生憎あひにくな事にモツアルトはその折懐中ふところに少しも持合せてゐなかつた。
「おっ母は、鳥目とりめだから、夕方はよけいに気をつけてやってくれ。こちょこちょと、台所へ、出ねえように」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もし行くなら、一度坊やにおまいりをさせたいから成田さんへ連れて行って下さい。お鳥目あしがかからないでよござんすよ。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
祖母はニコニコして後からお鳥目ちょもくを払って歩いて来た。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
光る街路樹と暗黒のベンチと、その上の男女の影とその下の野良犬と、ある広場にはあせちりん瓦斯ガスをともして、襯衣シャツ一枚の大力士が次つぎに分銅ふんどうを持ち上げて野天に人と鳥目スウを集めていたり