“襯衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シャツ59.1%
しゃつ14.8%
しやつ9.4%
シヤツ7.4%
はだぎ3.4%
したぎ1.3%
シユミイズ0.7%
チヨツキ0.7%
かくし0.7%
しんい0.7%
ちよつき0.7%
コフトチカ0.7%
ルバーシュカ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じところに永く入れて置くと、たとい洋服だの襯衣シャツだのをとおしてでも、ラジウムの近くにある皮膚にラジウムけをしょうずるからだ。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
このほかそこには、モンテ・カアロの誘因アトラクションの一の鳩射撃ピジョン・シウテングの世紀的大家、歯と襯衣しゃつの白い小亜細亜アジア生れのヴィクトル・アリ氏があった。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
昔しながらの薄着で、肩がると言つて襯衣しやつは決して着ないから、襦袢の白い襟の間から茶褐色に痩せた斑點のある肌が見えてゐた。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
胸を開けた襯衣シヤツの縁は溝をつくつてゐた。そして帽子には、端に金色の錨をかいた長いひら/\した飾紐リボンがついてゐた。
地蜂の親は甚だ小型でからだ全体が青灰色を呈し、腹から尻にかけラグビーの襯衣はだぎのような横縞がある。だから、縞蜂とも言っている。穴蜂ともいう。
採峰徘菌愚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
之を思ふこと己が身よりも深ければ、たゞ一枚の襯衣したぎをさへ着くるに暇あらざるごとく、導者は忽ち我を抱き —四二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
下では色色いろいろの煮物の鍋が口をいて湯気を立てて居る。上の綱から女の襯衣シユミイズ猿股キヤルソンの雫が滴らないとは誰が保証しやう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
あいちやんはうさぎ襯衣チヨツキ衣嚢ポケツトから時計とけい取出とりだして、面白おもしろさうにそれをいてしまうなんてことを、れまでけつしてたことがないわとこゝろ一寸ちよつとおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
お定が默つてゐたので、丑之助は自分で手探りに燐寸マツチを擦つて手ランプに移すと、其處に脱捨てゝある襯衣かくしの衣嚢から財布を出して、一圓紙幣を一枚女の枕の下に入れた。女は手ランプを消して
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
見ると田中は襯衣しんいだけで上衣は引っかける間がなかったらしい。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)
小川家の離室はなれには、畫家の吉野と信吾とが相對してゐる。吉野は三十分許り前に盛岡から歸つて來た所で、上衣を脱ぎ、白綾の夏襯衣ちよつきの、その鈕まではづして、胡座あぐらをかいた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ナースチャは、白木綿の襯衣コフトチカの背中へ手を廻し、それを下へひっぱるような身振りをしながら短く
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その他いろんな自家製うちできの品を満載した荷車を、へとへとに疲れた去勢牛に曳かせながら、その後ろから小ざつぱりした麻布あさ襯衣ルバーシュカ