“しんい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シンイ
語句割合
瞋恚60.0%
真意7.4%
寝衣5.3%
神威5.3%
嗔恚4.2%
眞意4.2%
神異2.1%
岑威1.1%
寢衣1.1%
心意1.1%
慎恚1.1%
振威1.1%
新入1.1%
新意1.1%
新衣1.1%
瞋志1.1%
神意1.1%
襯衣1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一切異議申間敷もおすまじく候と抑えられていたであったから、定基の妻は中々納まっては居なかった、瞋恚しんいむらで焼いたことであったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と機会を重ねるごとに、信頼を持って来たが、でも復讐の真意しんいを打ち明けるような事は決してなかった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
埋火うづみびをかき起して炉辺ろへん再びにぎはしく、少婦は我と車夫との為に新飯をかしぎ、老婆は寝衣しんいのまゝに我が傍にありて、一枚の渋団扇しぶうちはに清風をあほりつゝ、我が七年の浮沈を問へり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
そうして鹿島の神威しんいのまったく及ばぬような遠い地方にも分散して、活計のためにかなり自由な宣伝もしていたらしいが、別に本社の公認を受けて、御札配おふだくばり等をした者も少しはあって
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
人間はそこに罪深くも思想として迷妄世界を建立する。嗔恚しんいと悔恨とが苛責かしゃくきばを噛む。
案じゐるよしたしかに知たる忠相ぬしひとりつく/″\思ふ樣お光は奇才きさい容貌ようばうとも人にすぐれしのみならず武士の眞意しんいを能くわきま白刄しらはふるつて仇をたふすに其父もまた清廉せいれんにて是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
目前まのあたり鯉魚りぎょ神異しんいを見た、怪しき僧の暗示と讖言しんげんを信じたのであるから、今にも一片の雲は法衣のそでのやうに白山のまゆひるがえるであらうと信じて、須叟しばしを待つ
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
魏の鎮遠ちんえん将軍岑威しんいは、この夜、蜿蜒たる輜重隊しちょうたいを率いて、隴西の方から谷をめぐり山をかけて、真夜中までには、北原の城外まで行き着かんものと急いでいた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おれは蜀の牙門王平だ。岑威しんいの首と、木牛流馬は残らず貰いうけたからそう思え」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不時ふじ大騷動だいさうどうに、おどろ目醒めさめたる春枝夫人はるえふじんは、かゝる焦眉せうびきふにもその省愼たしなみわすれず、寢衣しんい常服じやうふく着更きかへてつために、いまやうや此處こゝまでたのである。るよりわたくし
しかもけっして既成きせいつかれた宗教しゅうきょうや、道徳どうとく残滓ざんしを、色あせた仮面かめんによって純真じゅんしん心意しんい所有者しょゆうしゃたちにあざむあたえんとするものではない。
しかし人目を離れて二人っきりの世界になると、慎恚しんいのほむらは天にちゅうするかと思われ、相手の兇手きょうしゅから脱れるために警戒の神経を注射針のようにとがらせた。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
即ち劉璋を振威しんい将軍に封じ、妻子一族をつれて、荊州へ赴くようにという令をくだしたのであった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
組与頭の近江之介と新入しんいりお帳番ちょうばんの神尾喬之助とが、町娘のお園を争ったのである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
たまにはこんな古風の趣がかえって一段の新意しんいを吾らの内面生活上に放射するかも知れない。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三里ばかり上って平原の頂上に着きますともうパーリー城は見えない。これからくだり坂。昨夜ゆうべあられが降って土地が非常に湿しめって居る。四辺あたりの雪山は新たに降った霰のために新衣しんいを着けて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それは、マンへの恨みもこめて、模範青年であった大川時次郎を、瞋志しんいの地獄へ誘いこむのであった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「世界の歴史そのものだ。教訓よりも神意しんい発現はつげんだろう。考えて見ると、我輩も身につまされる」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
見ると田中は襯衣しんいだけで上衣は引っかける間がなかったらしい。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)