“道徳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうとく53.3%
だうとく20.0%
ジットリヒカイト6.7%
マラリティ6.7%
モラル6.7%
モラール6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもけっして既成きせいつかれた宗教しゅうきょうや、道徳どうとく残滓ざんしを、色あせた仮面かめんによって純真じゅんしん心意しんい所有者しょゆうしゃたちにあざむあたえんとするものではない。
但馬守たじまのかみ莞爾くわんじわらつて、ひやく宗教しうけうせん道徳だうとくも、ひとつの死刑しけいといふものにはかなはない、これほど效果かうくわおほいものはもとむることが出來できないとおもつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
先ず道徳思想モラール道徳ジットリヒカイトとの弁別の問題がある。リップスによれば、モラールは時と処と人とによって異なる道徳的見解、要求の類であり、如何なる民族も、階級も、個人もそれぞれこれを持っている。
それは、その資本主義の煽動に乗じて、資本主義が一番大事な味方にしている道徳マラリティを衝くことです。言い換えれば、与えられたあらゆる機会に、本能の処理を享楽するのです。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
その怪物は現実に於て、着々有力な事実となり、今までの心理を崩し、道徳モラルを崩し、理智を破り、感情をゆがめ、しかもそれらの混乱が新しい現実となって世間を動かして来た。
純粋小説論 (新字新仮名) / 横光利一(著)
たとえば唯物史観的な倫理学は一定の生産関係、ある階級に妥当なる道徳モラールのほかは認めないであろう。また種々に道徳を比較し、分析し、記述することを任務とするという倫理学もある。