神威しんい)” の例文
すなわち、この日魏軍は、神威しんい将軍董禧とうき征西せいせい将軍薛則せっそくの二手に、おのおの二万騎を付して、ふかく潜んでいたのだった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして鹿島の神威しんいのまったく及ばぬような遠い地方にも分散して、活計のためにかなり自由な宣伝もしていたらしいが、別に本社の公認を受けて、御札配おふだくばり等をした者も少しはあって
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
正義は高きしゅを動かし、神威しんいは、最上智さいじょうちは、最初愛さいしょあいは、われを作る。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
呉媽はしばらく神威しんいに打たれていたが、やがてガタガタ顫え出した。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「羽将軍の勇はまことに人勇ではない。神威しんいともいうべきか」と、嘆賞してやまなかった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)