“神威古潭”の読み方と例文
読み方割合
かむゐこたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車輪を洗ふ許りにひた々と波の寄せてゐる神威古潭かむゐこたんの海岸を過ぎると、錢凾驛に着く。汽車はそれから眞直まつしぐらに石狩の平原に進んだ。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
車輪を洗ふ許りに涵々ひたひたと波の寄せてゐる神威古潭かむゐこたんの海岸を過ぎると、銭函駅に着く。汽車はそれから真直ましぐらに石狩の平原に進んだ。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
やがて着いた停車場は神威古潭かむゐこたん駅と云ふ、音に高き奇勝は之かと思つて窓を明けた。「温泉へ五町、砂金採取所へ八町」と札が目についた。左の方、崖下を流るゝ石狩川の上流は雪に隠れて居る。
雪中行:小樽より釧路まで (新字旧仮名) / 石川啄木(著)