“真直”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞直
読み方割合
まっすぐ71.7%
まっす13.1%
まつすぐ9.0%
ますぐ3.3%
まつす1.2%
ましぐら0.8%
まツすぐ0.4%
マナホ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その離れは母屋おもやから庭を隔てて十間程奥に、一軒ポツンと建っている小さな洋館であったが、母屋から真直まっすぐに長い廊下が通じていた。
火縄銃 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
松林を出ると、先刻さっき上って来た一筋の坂が、見るかげもなくなった長谷はせの町へ真直まっすぐに続いている。三人は黙々として下って行った。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
与兵衛はさう考へながら、山の頂から真直まつすぐに川の方へ、の枝につかまりながら、つるすがりながら、大急ぎに急いで降りて行きました。
山さち川さち (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
(藁椅子に腰を掛く。学士は椅背きはいに寄りかからずに、背を真直ますぐにして腰を掛く。○間。)あなたマルリンク家とお心易こころやすくしていらっしゃいますの。
「さあ、フロー。真直まつすぐに立つて。」と、エルアフイ夫人が声をかけた。「いつも学校の体操の時にやるでせう。真直ぐに立たないと映りませんよ。」
亜剌比亜人エルアフイ (新字旧仮名) / 犬養健(著)
車輪を洗ふ許りに涵々ひたひたと波の寄せてゐる神威古潭かむゐこたんの海岸を過ぎると、銭函駅に着く。汽車はそれから真直ましぐらに石狩の平原に進んだ。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
白痴ばかにもこれ可笑をかしかつたらう、此時このときばかりぢや、真直まツすぐくびゑてあつくちびるをばくりとけた、大粒おほつぶ露出むきだして、ちゆうげてかぜあふるやうに、はらり/\。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
若くして 心真直マナホに征きにける伍長一人を 心にたもつ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)