“まっすぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真直92.1%
素直4.7%
驀直1.0%
剛直0.5%
正的0.5%
正直0.5%
眞直0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金重のった鋏はジョキリと一鋏で真直まっすぐに剪れるので大層に行われました。金重は六十五になりますが、無慾な爺さんでございます。
鼠のつばをぐったりとしながら、我慢に、吾妻橋の方も、本願寺の方も見返らないで、ここをあてに来たように、素直まっすぐに広小路を切って、仁王門を真正面まっしょうめん
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくて三年みとせばかり浮世を驀直まっすぐに渡りゆかれければ、勤むるに追付く悪魔は無き道理、殊さら幼少よりそなわっての稟賦うまれつき、雪をまろめて達摩だるまつくり大根をりてうそどりの形を写しゝにさえ、しばしば人を驚かせしに
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
お屋敷へ申出でましたところで、剛直まっすぐな方は斬られしりぞけられ、残るは便佞べんねいの者ばかり。私風情の訴訟を、真面目に取次いでくれる方もございません。
つぶし島田を正的まっすぐに見せて、卓子台の端にぴたりと俯向うつむ
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旦那はあの通り正直まっすぐなお方だから、よし御隠居の方がわるいにもしろ、自分の仕打ちもよくなかったとそう思っていなさる様子でね。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ローザラインのほしのやうな眼附まみつき、あの高々たか/″\としたひたひ、あの眞紅まっくれなゐくちびる、あの可憐かはゆらしいあし、あの眞直まっすぐすね、あのぶる/\とふるへる太股ふともゝ乃至ないしその近邊ちかまにある處々ところ/″\けていのりまするぞ。