“驀直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつしぐら27.3%
まっしぐら27.3%
まっすぐ18.2%
ましぐら9.1%
ばくじき9.1%
まくじき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此時このとき車中しやちうのこしていた猛犬稻妻まうけんいなづまきふ吼立ほえたてるので、かしらめぐらすと、いましも爐裂彈ばくれつだん逃出にげだしたる獅子しゝ一群いちぐんが、今度こんど非常ひじやういきほひで、彼方かなたもりから驀直まつしぐら襲撃しふげきしてたのである。
この見識の高い風采ふうさいの堂々たる武者修行者、弟子を眼中に置かず、驀直まっしぐらに師匠に戦いをいどんで来る修行者の手のうちは測り難いから、勝たぬまでも
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
プセットは足をのばして爪で絨氈を引っかき、尻尾で自分の横っ腹を叩いていたが、突然、夢中になって半開きの戸口から驀直まっすぐに庭の方へ駆けだした。
老嬢と猫 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
車夫のかく答へし後はことば絶えて、車は驀直ましぐらに走れり、紳士は二重外套にじゆうがいとうそでひし掻合かきあはせて、かはうそ衿皮えりかはの内に耳より深くおもてうづめたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
関守氏は、目的地に着いたからといって、驀直ばくじきに目的に向ってこせつくような軽策を取らない。
驀直まくじきに受用しようと云ううながしが己を駆って来たのに