“驀然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まっしぐら60.9%
ばくぜん26.1%
どつ4.3%
ましぐら4.3%
まつしぐら4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烈しく吠えていたムクはこの呼び声で、また驀然まっしぐらに土間を突き抜けて、前のところへ戻って来て、行商体の男に向って鋭い睨め方。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
声とともにがらがらと地ひびきをさせて驀然ばくぜんおどりだしたる一個の怪物が、富士男の顔をめがけてとびついた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
心晦こころくらみて覚えず倒れんとする耳元に、松風まつかぜ驀然どつと吹起りて、吾にかへれば、眼前の御壕端おほりばた
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
驀然ましぐらに急ぎくる一列ひとつら郵便馬車いうびんばしや
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すきこそあれや、たとばかり、鞭ひらめかし、驀然まつしぐら
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)