“一列”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちれつ41.4%
ひとつら34.5%
ひとなら10.3%
ひとつらね6.9%
いっさい3.4%
ひとならび3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にわかに空を羽音がして、かり一列いちれつが通りました時、須利耶すりやさまはまどからそれを見て、思わずどきっとなされました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
我等かくふちを傳ひ一列ひとつらとなりて歩める間に、善き師しば/\いふ。心せよ、わが誡めを空しうするなかれ。 一—三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
風下に立つと、日向のトマトの一列ひとならびがほのかに匂つた。十四五の男の子が一人、經木帽をかぶつて、トマトの芽を摘んだり、黄色の小さな花を間引いたりしてゐる。
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
飛の魚強くはばたき一列ひとつらね飛びてかけれりくるしきか海が
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一列いっさい投げやりの有様なれば、今は子らに対してひとり重任を負える身の、自ら世を捨て、呑気のんきの生涯を送るべきにあらずと思い返し、亡夫の家を守りて、その日の糊口ここうに苦しみ居たるを
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
すると灰のように薄赤い向うの路へ影がさして、四五人一列ひとならびになって来るのがあります。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)