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一列
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いちれつ
ふりがな文庫
“
一列
(
いちれつ
)” の例文
俄
(
にわ
)
かに空を羽音がして、
雁
(
かり
)
の
一列
(
いちれつ
)
が通りました時、
須利耶
(
すりや
)
さまは
窓
(
まど
)
からそれを見て、思わずどきっとなされました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
例
(
たと
)
へば
現在
(
げんざい
)
活動中
(
かつどうちゆう
)
の
火山
(
かざん
)
は
南北
(
なんぼく
)
アメリカ
洲
(
しゆう
)
では
西
(
にし
)
の
方
(
ほう
)
の
太平洋沿岸
(
たいへいようえんがん
)
だけに
一列
(
いちれつ
)
に
竝
(
なら
)
んでをり、
中部
(
ちゆうぶ
)
アメリカ
地方
(
ちほう
)
では
二條
(
にじよう
)
になつて
右
(
みぎ
)
の
南北線
(
なんぼくせん
)
につながつてゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
外
(
そと
)
には三味線の
音
(
ね
)
じめも投げやりに、町の娘たちは觀音さまの紅い提燈に結びたての髪を匂はしながら、華やかに肩肌脱ぎの
一列
(
いちれつ
)
になつてあの淫らな
活惚
(
かつぽれ
)
を踊つてゐた。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
聲
(
こえ
)
に
應
(
おう
)
じて、
家
(
いへ
)
に
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
つた
一團
(
いちだん
)
の
水兵
(
すいへい
)
は
一同
(
みな
)
部室
(
へや
)
から
飛
(
と
)
んで
出
(
で
)
た。いづれも
鬼神
(
きじん
)
を
挫
(
ひし
)
がんばかりなる
逞
(
たく
)
ましき
男
(
をとこ
)
が、
家
(
いへ
)
の
前面
(
ぜんめん
)
に
一列
(
いちれつ
)
に
並
(
なら
)
んで、
恭
(
うやうや
)
しく
敬禮
(
けいれい
)
を
施
(
ほどこ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
五月雨
(
さみだれ
)
のしと/\とする
時分
(
じぶん
)
、
家内
(
かない
)
が
朝
(
あさ
)
の
間
(
あひだ
)
、
掃除
(
さうぢ
)
をする
時
(
とき
)
、
縁
(
えん
)
のあかりで
氣
(
き
)
が
着
(
つ
)
くと、
疊
(
たゝみ
)
のへりを
横縱
(
よこたて
)
にすツと
一列
(
いちれつ
)
に
並
(
なら
)
んで、
小
(
ちひ
)
さい
雨垂
(
あまだれ
)
に
足
(
あし
)
の
生
(
は
)
えたやうなものの
群
(
むらが
)
り
出
(
で
)
たのを
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
晴れた日に砂町の岸から向を望むと、
蒹葭
(
けんか
)
茫々たる
浮洲
(
うきす
)
が、
鰐
(
わに
)
の尾のように長く水の上に横たわり、それを隔ててなお遥に、
一列
(
いちれつ
)
の老松が、いずれもその幹と茂りとを同じように一方に傾けている。
放水路
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
後ろから来る女の
一列
(
いちれつ
)
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
一列
(
いちれつ
)
こぞって
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
そのとき、すうっと
霧
(
きり
)
がはれかかりました。どこかへ行く
街道
(
かいどう
)
らしく小さな
電燈
(
でんとう
)
の
一列
(
いちれつ
)
についた通りがありました。それはしばらく
線路
(
せんろ
)
に
沿
(
そ
)
って
進
(
すす
)
んでいました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
抜手を切り
一列
(
いちれつ
)
にゆく
泳手
(
およぎて
)
の帽子ましろに秋風の吹く
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
一列
(
いちれつ
)
こぞって
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
その小さな
列車
(
れっしゃ
)
の
窓
(
まど
)
は
一列
(
いちれつ
)
小さく赤く見え、その中にはたくさんの
旅人
(
たびびと
)
が、
苹果
(
りんご
)
をむいたり、わらったり、いろいろなふうにしていると考えますと、ジョバンニは
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
遥
(
はる
)
かに
一列
(
いちれつ
)
綴
(
つづ
)
られてゆく、千も万も、幽かに幽かに
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
波
(
なみ
)
がちょうど
減
(
ひ
)
いたとこでしたから
磨
(
みが
)
かれたきれいな石は
一列
(
いちれつ
)
にならんでいました。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
列
常用漢字
小3
部首:⼑
6画
“一列”で始まる語句
一列一体