“いちれつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一列100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こえおうじて、いへのこつてつた一團いちだん水兵すいへい一同みな部室へやからんでた。いづれも鬼神きじんひしがんばかりなるたくましきをとこが、いへ前面ぜんめん一列いちれつならんで、うやうやしく敬禮けいれいほどこした。
五月雨さみだれのしと/\とする時分じぶん家内かないあさあひだ掃除さうぢをするときえんのあかりでくと、たゝみのへりを横縱よこたてにすツと一列いちれつならんで、ちひさい雨垂あまだれあしえたやうなもののむらがたのを
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
晴れた日に砂町の岸から向を望むと、蒹葭けんか茫々たる浮洲うきすが、わにの尾のように長く水の上に横たわり、それを隔ててなお遥に、一列いちれつの老松が、いずれもその幹と茂りとを同じように一方に傾けている。
放水路 (新字新仮名) / 永井荷風(著)