“鬼神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きじん58.6%
おにがみ20.7%
モノ6.9%
きしん6.9%
もの3.4%
キジン1.7%
デモーネン1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲仙には谷、鬼神谷のような、上から見下して美しい渓谷はあるが、渓谷それ自らの内部にこれほどの美を包容する渓谷はない。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
「今度飛鳥大臣様の御姫様が御二方、どうやら鬼神のたぐいにでもさらわれたと見えて、一晩の中に御行方が知れなくなった。」
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
遠い大昔、まだ死者が蘇ったり、化身の人が現われたり、目に見えぬ鬼神と人間との間に誓が交されたりした時代。そういう時代は、もう返って来ないであろう。
『死者の書』 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
己れ炊事をらするの覚悟なくばの豪壮なる壮士ののいかで賤業わん、私利私欲をててこそ、鬼神をも服従せしむべきなりけれ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
踏み越えても這入れさうに見える石畳だけれど、大昔の約束で、目に見えぬ鬼神から人間に到るまで、あれが形だけでもある限り、入りこまないことにした。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
断ジテ行クトコロ鬼神モ避ク——とは、おそらく、そのときの彼の胸中であったろう。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鬼神と訂正して、自身の蓋然思想と争はずには居られなかつた。
痴酔記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)