“鬼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おに80.0%
7.9%
ゆうれい3.6%
もの1.8%
をに1.8%
モノ1.8%
オニ1.2%
ポウギ0.6%
おーに0.6%
クエイ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんどは京都きょうと羅生門らしょうもん毎晩まいばんおにが出るといううわさがちました。なんでもとおりかかるものをつかまえてはべるという評判ひょうばんでした。
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
其間そのあいだに村人の話を聞くと、大紙房と小紙房との村境むらざかいに一間の空家あきやがあつて十数年来たれも住まぬ。それは『』がたたりす為だと云ふ。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
その水莽草を食って死んだ者のゆうれい水莽鬼すいぼうきというのであるが、言い伝えによると、この鬼は輪廻りんねを得て来世に生れてくることができないので
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一旦ひとたび一四四樹神こだまなどいふおそろしきものむ所となりたりしを、わか女子をんなご一四五矢武やたけにおはするぞ、一四六老が物見たる中のあはれなりし。
野川のがはどぜうくのであらう。何処どこかで、かんてらのひとつ、ぽつとちひさくあかかつた。みづかげかさねたが、八重撫子やへなでしこ風情ふぜいはない。……一つをにとほるらしい。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こんな約束が、人とモノとの間にあつて後、村々の人は石城シキの中に、ゆつたりと棲むことが出來る樣になつた。さうでない村々では、何者でも、垣を躍り越えて這入つて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
外から災を与へる霊魂をものと言ひ、オニは此である。平安朝時代には、鬼のことを「もの」と言うてゐる。自分の霊魂は「たま」である。
はちまきの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いまでも仏蘭西フランスの田園や漁村には、私の若かった頃のような娘や、祖母と同じマッチ・メイカアや、村はずれのまたぎ石や、ベギュル・ヌウのポウギなどが揃っていて、古風な楽しい日が続いています。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
おーにんなってつらかってえ
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
きまつてクエイの仕業と信じ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)