“野川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のがは60.0%
のがわ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野川のがはどぜうくのであらう。何処どこかで、かんてらのひとつ、ぽつとちひさくあかかつた。みづかげかさねたが、八重撫子やへなでしこ風情ふぜいはない。……一つをにとほるらしい。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
雪伏す野川のがはに氷を浸し
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
ひと小僧こぞう豆腐買とうふかいは、流灌頂ながれかんちょう野川のがわへりを、大笠おおがさ俯向うつむけて、跣足はだしでちよこ/\と巧みに歩行あるくなど、仕掛しかけものに成つて居る。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
碧色——三尺の春の野川のがわおもに宿るあるか無きかの浅碧あさみどりから、深山の谿たにもだす日蔭の淵の紺碧こんぺきに到るまで、あらゆる階級の碧色——其碧色の中でもことあざやかに煮え返える様な濃碧は
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)