“狩野川”の読み方と例文
読み方割合
かのがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うん。このアユは狩野川かのがわだな。いや、待て待て。狩野川にしては、歯がこまかいぞ。一体、ドブ釣りのアユと、友釣りのアユは……」
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
そして崖の根土は、どっちを見ても、狩野川かのがわの流れに洗われている。——川のなかの藪島やぶしま。それでひるヶ小島と土着の人は云って来たのかもしれない。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし酒匂の鮎が足りなくなると馬入川ばにゅうがわ狩野川かのがわの鮎を使う事がありますから随分雑種の鮓が出来ますけれどもず酒匂の鮎ならば鮓に適しています。それもおすよりはめすの方がようございます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)