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かのがわ
ふりがな文庫
“かのがわ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
狩野川
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狩野川
(逆引き)
「うん。このアユは
狩野川
(
かのがわ
)
だな。いや、待て待て。狩野川にしては、歯がこまかいぞ。一体、ドブ釣りのアユと、友釣りのアユは……」
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして崖の根土は、どっちを見ても、
狩野川
(
かのがわ
)
の流れに洗われている。——川のなかの
藪島
(
やぶしま
)
。それで
蛭
(
ひる
)
ヶ小島と土着の人は云って来たのかもしれない。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし酒匂の鮎が足りなくなると
馬入川
(
ばにゅうがわ
)
や
狩野川
(
かのがわ
)
の鮎を使う事がありますから随分雑種の鮓が出来ますけれども
先
(
ま
)
ず酒匂の鮎ならば鮓に適しています。それも
雄
(
おす
)
よりは
雌
(
めす
)
の方がようございます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
大きな
宵月
(
よいづき
)
が、
狩野川
(
かのがわ
)
の上流からのぼっていた。木々が光る。時政も頼朝も、やがてそれへ登って来た。夏なのに、ふしぎに皆、肌寒さが感じられた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まだ山々も霧、野も霧、
狩野川
(
かのがわ
)
も霧の朝まだきからである。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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