“百鬼夜行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひゃっきやこう57.1%
ひゃくきやこう14.3%
ひゃっきやぎょう14.3%
ひやつきやぎやう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百鬼夜行ひゃっきやこうの図と鳥羽絵とばえの動物漫画とは、さまざまなる寓意ぐういの下に描直かきなおされ、また当時物価の高低は富土講ふじこうの登山あるひは紙鳶たこの上下によりて巧に描示えがきしめされたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
濃いもやが、かさなり重り、汽車ともろともにかけりながら、その百鬼夜行ひゃくきやこうの、ふわふわと明けゆく空に、消際きえぎわらしい顔で、硝子がらす窓をのぞいて
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二条大宮の百鬼夜行ひゃっきやぎょうに御遇いになっても、格別御障りのなかった事が、洛中洛外の大評判になりますと、若殿様はわたくしに御向いになりまして
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それでございますから、二条大宮の百鬼夜行ひやつきやぎやうに御遇ひになつても、格別御障おさはりがなかつたのでございませう。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)