“鳥羽絵”のいろいろな読み方と例文
旧字:鳥羽繪
読み方割合
とばえ90.0%
とばゑ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいはむしろ漫画家のかいた鳥羽絵がいちばん有効かもしれない。上手なカリカチュアは実物よりも以上に実物の全体を現わしているから。
自画像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
馬喰町の夜店がれると同時に、鳥羽絵升落しの風をして、大きな拵らえ物の鼠を持って、好く往来で芸をして銭を貰っていたのを覚えている。
梵雲庵漫録 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
心小さき人々の如く尻端折りて下駄を脱ぎ、鳥羽絵にある様の可笑しき姿して駈け出すなどの事、生れてより未だ一度もあらねば、この一ヶの帽子我が脳天を保護すれば足るだけの帽子ながら
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)