“百夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ももよ80.0%
もゝよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、京都の六角堂は、そこの精舎へ、叡山えいざんから百夜ももよのあいだ、求道ぐどうに燃え、死ぬか生きるかの悲壮なちかいを立てて通ったゆかである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は上賀茂かみがもの神社の後ろの森の中に呪詛じゅその壇を築いて、百夜ももよの間吒幾爾だきに密法みっぽうを行じました。宗盛をのろい殺すために。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
百夜もゝよしぢはしがきに、今や我も數書かずかくまじ、只〻つれなき浮世とあきらめても、命ある身のさすがに露とも消えやらず、我が思ふ人の忘れ難きを如何いかにせん。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
行平どのは根が公卿育ちの芋の煮えたも御存じなきノホヽンだから今度は御自身毎日車に召して深草の百夜もゝよ通ひも物かはと中々な御熱心であつた。何しろ身分は伯爵の公達きんだちである。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)