“上賀茂”の読み方と例文
読み方割合
かみがも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は上賀茂かみがもの神社の後ろの森の中に呪詛じゅその壇を築いて、百夜ももよの間吒幾爾だきに密法みっぽうを行じました。宗盛をのろい殺すために。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
今残っている最も早い歌は治承二年十七歳のとき、上賀茂かみがも神社の歌合でよんだ三首である。定家十四のとき俊成は皇太后宮大夫こうたいごうぐうだいぶを辞して、定家に侍従を申しい、翌年六十三で出家した。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
源氏の姫君の太子の宮へはいることはこの二十日はつか過ぎと日が決定した。姫君のために紫夫人は上賀茂かみがもやしろ参詣さんけいするのであったが、いつものように院内の夫人を誘ってみた。花散里はなちるさと明石あかしなどである。
源氏物語:33 藤のうら葉 (新字新仮名) / 紫式部(著)