“諸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もろもろ37.0%
もろ32.1%
これ7.4%
もろ/\6.2%
もろも3.7%
2.5%
コレ2.5%
しよ1.2%
すべて1.2%
しょ1.2%
しゅ1.2%
スベテ1.2%
モロ1.2%
モロモロ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現御神アキツミカミと大八島国所知シラス天皇が大命おおみことらまとりたまふ大命を集侍うごなわれる皇子等王臣百官人等天下公民もろもろ聞食きこしめさへと詔る」(下略)と。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
濃いもやが、かさなり重り、汽車ともろともにかけりながら、その百鬼夜行ひゃくきやこうの、ふわふわと明けゆく空に、消際きえぎわらしい顔で、硝子がらす窓をのぞいて
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
〔譯〕英氣は是れ天地精英せいえいの氣なり。聖人は之を内にをさめて、あへこれを外にあらはさず。賢者は則ち時時之をあらはす。自餘じよ豪傑の士は、全然之をあらはす。
われらを愛する者、人誰か愛せざらむ、わが心、救世主すくひぬしを見て、躍り喜ぶ。もろ/\の信者たちきたれ、われらが爲に生れ出で給ふこの幼兒をさなごたつとうやまはむ。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
そうして水分を含んだ日の光に揺れて、年久しく腐ったもろもろの生物の魂のように、ふわふわしてさまよっている。
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
故に未だ其底蘊を罄ざる者鮮しと為さず、たゞ人をして医道の真面目を知らしめんと欲するに急にして、にわかに剞劂きけつに附し、れを天下に公けにす。今自ら之を観れば、慙愧ざんき殊に甚だし。
杉田玄白 (新字新仮名) / 石原純(著)
然リト雖モ其ノコレヲ吉原ニ比較スレバタトヘ大楼ト謂フ可キモ亦カノ半籬ニモ及ブ可カラズ。其ノ余ハ推シテ量ル可キナリ矣。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
鋼索こうさく化學用くわがくようしよ劇藥げきやく其他そのほか世人せじん到底たうてい豫想よさうがた幾多いくた材料ざいりよう蒐集中しうしふちうなりしが、何時いつとも吾人われら氣付きづかぬその姿すがたかくしぬ。
すべての谷は埋られ、諸の山と崗とはたいらげられ、屈曲まがりたるは直くせられ、崎嶇けわしきやすくせられ、諸の人は皆神の救を見ることを得ん
三丰かつて武当のしょ巌壑がんがくあそび、このやま異日必ずおおいおこらんといいしもの、実となってこゝに現じたる也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そんなに気のきかねえ話じゃありませんよ。——れん手管てくだの裏表、色のしゅわけ——と言ったような」
スベテ……爲祖父母、父母、伯叔父母、姑嫜及舅姑。割股(奴卑爲本主同)
やはり「モロに」の義で、全体の意とし、その使うてゐる為事為シゴトシが、最近に「足場がもろに倒れるといかぬ」と言うたと教へてくれ、村田春雄君は「電柱がもろに倒れて来た」との例を寄せられた。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
モシハヾ者天地モロモロ神及天皇霊ニカケセム矣(敏達天皇十年閏二月)
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)