もろもろ)” の例文
現御神アキツミカミと大八島国所知シラス天皇が大命おおみことらまとりたまふ大命を集侍うごなわれる皇子等王臣百官人等天下公民もろもろ聞食きこしめさへと詔る」(下略)と。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
それは日のあたるところだけが生ひ茂り丈が延びて、もろもろの大きな樹の下に覆はれて日蔭になつた部分は、落凹んで了つたからであつた。
の時に疾翔大力、爾迦夷るかゐに告げていはく、あきらかに聴け諦に聴け。これを思念せよ。我今なんぢに梟鵄もろもろ悪禽あくきん離苦りく解脱げだつの道を述べんと。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
天上の楽を説くに対し、〈もろもろの天に生まれ楽しむ者、一切苦しまざるなし、天女汝まさに知るべし、我生死を尽くすを〉と喝破かっぱしたは
こもりますに因りて、天の原おのづからくらく、葦原の中つ國も皆闇けむと思ふを、なにとかも天の宇受賣うずめあそびし、また八百萬の神もろもろわらふ」
天地渾沌てんちこんとんとして日月じつげついまだ成らざりし先高天原たかまがはらに出現ましませしにりて、天上天下万物のつかさと仰ぎ、もろもろの足らざるを補ひ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「無量の衆生をしてもろもろの快楽を受けしむる」幸福の女神は、この画家にとって、神であるよりも、まず豊麗な女であった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
此島の官人等のめぐみをうけしに、ある日貴人来りて、おほいなる家をよくかざり、もろもろうつわを設いれおくべしといへり。
なおずっとけ離れて、伊勢の度会わたらい郡にもこれをタンバという土地がある。これ等のもろもろの例の中でも、タジナなどはこれを転訛ということさえ出来ぬ。
人の内心、そは空想と欲念と企画との混沌界こんとんかいであり、夢想の坩堝るつぼであり、恥ずべきもろもろの観念の巣窟そうくつである。そは詭弁きべんの魔窟であり、情欲の戦場である。
人の子己の栄光をもてもろもろ聖使きよきつかいを率い来る時、彼れ其栄光の位に坐し、万国の民をその前に集め、羊をう者の綿羊と山羊とを別つが如く彼等を別ち云々
天皇之を聞こしめして、悽然せいぜんとして告げて曰く、ひとへに我が子の啓す所有り、誠に以て然りとすと、もろもろ采女うねめ等に勅して繍帷ぬひかたびらはりを造らしめたまふ。(後略)
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
その色をやわらげ、奏して言いけるよう、「陛下、火はもろもろけがれを清めると申します。大璽も再び清潔になりましたから、臣は再びこれを尚蔵いたしますでございましょう。」
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
貪欲どんよくながく尽き、瞋恚しんに永く尽き、愚痴永く尽き、一切のもろもろ煩悩ぼんのう永く尽くるを、涅槃という」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
七には最卑下の法を行ずるに因りて最頂上相の感得を致す、八には他の善根を修する者のならうことを生ず、九には男女大小のもろもろの縁事を離る、十には次第に乞食こつじきするが故に
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自分の死といふものを中心にすると、もろもろの聯想は夕立前の雲のやうに蜂起するのであつた。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
水におるもろもろの物の中是うちかくのごとき者を汝らくらうべし即ち凡てひれうろこのある者は皆汝ら之をくらうべし。凡て翅と鱗のあらざる者は汝らこれをくらうべからず是は汝らにはけがれたる者なり。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
始めもろもろの哲学史家のいっているように、デカートの「余は考う故に余在り」は推理ではなく、実在と思惟との合一せる直覚的確実をいい現わしたものとすれば、余の出立点と同一になる
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
そこで三田側の諸先輩一同交詢社こうじゅんしゃにて大会議を開き森鴎外先生にも内相談ないそうだんありしやうに覚え候が、義塾の専任となりてもろもろの画策をする文学家を選び候処夏目漱石なつめそうせき氏か小生をといふ事に相定候由
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
斯くして最も深き意味に於ける幸福は人生に横はるもろもろの運命を通じて人生が次第に向上発展せらるゝことである。この意味に於て幸福は人生そのものゝ内に生の目的を発見する人の唯一の義務である。
恋愛と道徳 (新字旧仮名) / エレン・ケイ(著)
もろもろの力がくだってはまた昇る。450
もろもろの「愛」のたからもほろびけり。
あはれ今 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
の時に疾翔大力しっしょうたいりき爾迦夷るかゐに告げていはく、あきらかに聴け、諦に聴け。これを思念せよ。我今なんぢに、梟鵄けうしもろもろ悪禽あくきん離苦りく解脱げだつの道を述べんと。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
もろもろ厭勝まじないを行いその侵入をふせぎ、田畠には彼が作物を損じに来る時、その眼と面を傷つくるよう竹槍をひそかに植うる。
地にあってはもろもろの形に現われ、天にあっては諸のすがたに現われる、神秘な創造は、そうであらんことを望んでいる。
一室を浄治し、あるいは空閑くうげん阿蘭若処あらんにゃしょにありて瞿摩ぐまを壇とし、栴檀香せんだんこうきて供養をなし、一勝座を置きて、旛蓋ばんがいもて荘厳しょうごんし、もろもろの名華を以て壇内に布列せよ。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ここに大楯の連が妻、その王の玉釧を、おのが手にきてまゐけり。ここに大后いはの日賣の命、みづから大御酒のかしはを取一五らして、もろもろ氏氏の女どもに賜ひき。
もろもろ可忌いまはし妄想もうぞうはこの夜の如くまなこを閉ぢて、この一間ひとまに彼等の二人よりは在らざる如く、彼は世間に別人の影を見ずして、又このあきらかなる燈火ともしびの光の如きものありて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『延喜式』の宮内式くないしきには、もろもろ節会せちえの時、国栖十二人笛工五人、合せて十七人を定としたとあります。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
第九願、もろもろの有情をして天魔外道げどう纏縛てんばく、邪思悪見の稠林ちょうりん解脱げだつせしめ、正見に引摂いんじょうせしむるの願。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
しかし孫氏旧蔵の白定窯鼎が来るに及んで、もろもろ窯器ようきは皆その光輝を失ったほどであった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかもいま此処ここは、もろもろ患難うれい多し
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
の時に疾翔大力しっしょうたいりき爾迦夷るかゐに告げていはく、あきらかに聴け、諦に聴け、これを思念せよ、我今なんぢに、梟鵄けうしもろもろ悪禽あくきん離苦りく解脱げだつの道を述べん、と。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
濠州のジェイエリエ人伝うらく、大神ムーラムーラ創世に多く小さき黒蜥蜴を作り、もろもろ蚑行はう動物の長とす。
ここに天つ神もろもろみことちて伊耶那岐いざなぎの命伊耶那美いざなみの命の二柱の神にりたまひて、この漂へる國を修理をさめ固め成せと、あめ沼矛ぬぼこを賜ひて、言依ことよさしたまひき
もろもろの記念物のうちにおいても、パリーの巨大な下水の溝渠こうきょは特に、マキアヴェリやベーコンやミラボーなどのごとき人物によって人類のうちに実現された不思議な理想を
もろもろの令のうちに在らざる者は、此令を推して事に従えと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
の時に疾翔大力しっしょうたいりき爾迦夷るかいに告げていわく、あきらかけ、諦に聴け。くこれを思念せよ。我今なんじに、梟鵄きょうしもろもろ悪禽あくきん離苦りく解脱げだつの道を述べんと。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
夜叉はもろもろ悪狗あくくとともに一処にあって漁師の子の来るを見、これは自分を殺しに来た者と心得、狗をして追い捉えしむると、漁師の子素早く木に上り狗ども下にあって守る。
物質にもろもろの外形を与え、その外形を定めながら力を顕現し、統一のうちに個性を作り、広がりのうちに割合を作り、無限のうちに無数を作り、そして光によって美を生ぜしむるあの逢合を。
の時に疾翔大力しっしょうたいりき爾迦夷るかいに告げていわく、あきらかけ、諦に聴け、くこれを思念せよ、我今なんじに、梟鵄きょうしもろもろ悪禽あくきん離苦りく解脱げだつの道を述べん、と。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そこへ往って見ると何の事はない樹が水に落ちたのと判ったんでこんな事に愕くなかれと叱って諸獣一同安静おちついた、爾時そのときを説いて曰く、もろもろの人いたずらに他言を信ずるなかれ
の時に、疾翔大力しっしょうたいりき爾迦夷るかいに告げていわく、あきらかけ、諦に聴け。くこれを思念せよ。我今なんじに、梟鵄きょうしもろもろ悪禽あくきん離苦りく解脱げだつの道を述べんと。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
もろもろの竜王あり地上を行き、あるいは水中にあって依止をし、あるいはまた常に空裏を行き、あるいはつねに妙高に依って住むあり(妙高は須弥山しゅみせんの事)、一首竜王を我慈念す