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諸
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もろもろ
ふりがな文庫
“
諸
(
もろもろ
)” の例文
「
現御神
(
アキツミカミ
)
と大八島国
所知
(
シラス
)
天皇が
大命
(
おおみこと
)
らまと
詔
(
の
)
りたまふ大命を
集侍
(
うごなわ
)
れる皇子等王臣百官人等天下公民
諸
(
もろもろ
)
聞食
(
きこしめ
)
さへと詔る」(下略)と。
道鏡
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
それは日のあたるところだけが生ひ茂り丈が延びて、
諸
(
もろもろ
)
の大きな樹の下に覆はれて日蔭になつた部分は、落凹んで了つたからであつた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
爾
(
そ
)
の時に疾翔大力、
爾迦夷
(
るかゐ
)
に告げて
曰
(
いは
)
く、
諦
(
あきらか
)
に聴け諦に聴け。
善
(
よ
)
く
之
(
これ
)
を思念せよ。我今
汝
(
なんぢ
)
に梟鵄
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べんと。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
天上の楽を説くに対し、〈
諸
(
もろもろ
)
の天に生まれ楽しむ者、一切苦しまざるなし、天女汝まさに知るべし、我生死を尽くすを〉と
喝破
(
かっぱ
)
したは
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「
吾
(
あ
)
が
隱
(
こも
)
りますに因りて、天の原おのづから
闇
(
くら
)
く、葦原の中つ國も皆闇けむと思ふを、
何
(
なに
)
とかも天の
宇受賣
(
うずめ
)
は
樂
(
あそび
)
し、また八百萬の神
諸
(
もろもろ
)
咲
(
わら
)
ふ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
天地渾沌
(
てんちこんとん
)
として
日月
(
じつげつ
)
も
未
(
いま
)
だ成らざりし先
高天原
(
たかまがはら
)
に出現ましませしに
因
(
よ
)
りて、天上天下万物の
司
(
つかさ
)
と仰ぎ、
諸
(
もろもろ
)
の足らざるを補ひ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「無量の衆生をして
諸
(
もろもろ
)
の快楽を受けしむる」幸福の女神は、この画家にとって、神であるよりも、まず豊麗な女であった。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
此島の官人等のめぐみをうけしに、ある日貴人来りて、おほいなる家をよくかざり、
諸
(
もろもろ
)
器
(
うつわ
)
を設いれおくべしといへり。
南嶋を思いて:――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ――
(新字新仮名)
/
新村出
(著)
なおずっと
懸
(
か
)
け離れて、伊勢の
度会
(
わたらい
)
郡にもこれをタンバという土地がある。これ等の
諸
(
もろもろ
)
の例の中でも、タジナなどはこれを転訛ということさえ出来ぬ。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
人の内心、そは空想と欲念と企画との
混沌界
(
こんとんかい
)
であり、夢想の
坩堝
(
るつぼ
)
であり、恥ずべき
諸
(
もろもろ
)
の観念の
巣窟
(
そうくつ
)
である。そは
詭弁
(
きべん
)
の魔窟であり、情欲の戦場である。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
人の子己の栄光をもて
諸
(
もろもろ
)
の
聖使
(
きよきつかい
)
を率い来る時、彼れ其栄光の位に坐し、万国の民をその前に集め、羊を
牧
(
か
)
う者の綿羊と山羊とを別つが如く彼等を別ち云々
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
天皇之を聞こしめして、
悽然
(
せいぜん
)
として告げて曰く、
一
(
ひと
)
へに我が子の啓す所有り、誠に以て然りと
為
(
な
)
すと、
諸
(
もろもろ
)
の
采女
(
うねめ
)
等に勅して
繍帷
(
ぬひかたびら
)
二
張
(
はり
)
を造らしめ
給
(
たま
)
ふ。(後略)
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
その色を
和
(
やわら
)
げ、奏して言いけるよう、「陛下、火は
諸
(
もろもろ
)
の
穢
(
けがれ
)
を清めると申します。大璽も再び清潔になりましたから、臣は再びこれを尚蔵いたしますでございましょう。」
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
「
貪欲
(
どんよく
)
永
(
なが
)
く尽き、
瞋恚
(
しんに
)
永く尽き、愚痴永く尽き、一切の
諸
(
もろもろ
)
の
煩悩
(
ぼんのう
)
永く尽くるを、涅槃という」
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
七には最卑下の法を行ずるに因りて最頂上相の感得を致す、八には他の善根を修する者の
倣
(
なら
)
うことを生ず、九には男女大小の
諸
(
もろもろ
)
の縁事を離る、十には次第に
乞食
(
こつじき
)
するが故に
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
自分の死といふものを中心にすると、
諸
(
もろもろ
)
の聯想は夕立前の雲のやうに蜂起するのであつた。
少年の死
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
水におる
諸
(
もろもろ
)
の物の
中是
(
うちかく
)
のごとき者を汝ら
食
(
くら
)
うべし即ち凡て
翅
(
ひれ
)
と
鱗
(
うろこ
)
のある者は皆汝ら之を
食
(
くら
)
うべし。凡て翅と鱗のあらざる者は汝らこれを
食
(
くら
)
うべからず是は汝らには
汚
(
けがれ
)
たる者なり。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
始め
諸
(
もろもろ
)
の哲学史家のいっているように、デカートの「余は考う故に余在り」は推理ではなく、実在と思惟との合一せる直覚的確実をいい現わしたものとすれば、余の出立点と同一になる
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
そこで三田側の諸先輩一同
交詢社
(
こうじゅんしゃ
)
にて大会議を開き森鴎外先生にも
内相談
(
ないそうだん
)
ありしやうに覚え候が、義塾の専任となりて
諸
(
もろもろ
)
の画策をする文学家を選び候処
夏目漱石
(
なつめそうせき
)
氏か小生をといふ事に相定候由
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
斯くして最も深き意味に於ける幸福は人生に横はる
諸
(
もろもろ
)
の運命を通じて人生が次第に向上発展せらるゝことである。この意味に於て幸福は人生そのものゝ内に生の目的を発見する人の唯一の義務である。
恋愛と道徳
(新字旧仮名)
/
エレン・ケイ
(著)
諸
(
もろもろ
)
の力が
降
(
くだ
)
ってはまた昇る。450
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
諸
(
もろもろ
)
の「愛」の
寶
(
たから
)
もほろびけり。
あはれ今
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
爾
(
そ
)
の時に
疾翔大力
(
しっしょうたいりき
)
、
爾迦夷
(
るかゐ
)
に告げて
曰
(
いは
)
く、
諦
(
あきらか
)
に聴け、諦に聴け。
善
(
よ
)
く
之
(
これ
)
を思念せよ。我今
汝
(
なんぢ
)
に、
梟鵄
(
けうし
)
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
、
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べんと。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
諸
(
もろもろ
)
の
厭勝
(
まじない
)
を行いその侵入を
禦
(
ふせ
)
ぎ、田畠には彼が作物を損じに来る時、その眼と面を傷つくるよう竹槍を
密
(
ひそ
)
かに植うる。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
地にあっては
諸
(
もろもろ
)
の形に現われ、天にあっては諸の
象
(
すがた
)
に現われる、神秘な創造は、そうであらんことを望んでいる。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
一室を浄治し、あるいは
空閑
(
くうげん
)
の
阿蘭若処
(
あらんにゃしょ
)
にありて
瞿摩
(
ぐま
)
を壇とし、
栴檀香
(
せんだんこう
)
を
焼
(
た
)
きて供養をなし、一勝座を置きて、
旛蓋
(
ばんがい
)
もて
荘厳
(
しょうごん
)
し、
諸
(
もろもろ
)
の名華を以て壇内に布列せよ。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
ここに大楯の連が妻、その王の玉釧を、おのが手に
纏
(
ま
)
きてまゐ
赴
(
む
)
けり。ここに大后
石
(
いは
)
の日賣の命、みづから大御酒の
栢
(
かしは
)
を取
一五
らして、
諸
(
もろもろ
)
氏氏の女どもに賜ひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
諸
(
もろもろ
)
の
可忌
(
いまはし
)
き
妄想
(
もうぞう
)
はこの夜の如く
眼
(
まなこ
)
を閉ぢて、この
一間
(
ひとま
)
に彼等の二人よりは在らざる如く、彼は世間に別人の影を見ずして、又この
明
(
あきらか
)
なる
燈火
(
ともしび
)
の光の如きものありて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『延喜式』の
宮内式
(
くないしき
)
には、
諸
(
もろもろ
)
の
節会
(
せちえ
)
の時、国栖十二人笛工五人、合せて十七人を定としたとあります。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
第九願、
諸
(
もろもろ
)
の有情をして天魔
外道
(
げどう
)
の
纏縛
(
てんばく
)
、邪思悪見の
稠林
(
ちょうりん
)
を
解脱
(
げだつ
)
せしめ、正見に
引摂
(
いんじょう
)
せしむるの願。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
しかし孫氏旧蔵の白定窯鼎が来るに及んで、
諸
(
もろもろ
)
の
窯器
(
ようき
)
は皆その光輝を失ったほどであった。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかもいま
此処
(
ここ
)
は、
諸
(
もろもろ
)
の
患難
(
うれい
)
多し
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
爾
(
そ
)
の時に
疾翔大力
(
しっしょうたいりき
)
、
爾迦夷
(
るかゐ
)
に告げて
曰
(
いは
)
く、
諦
(
あきらか
)
に聴け、諦に聴け、
善
(
よ
)
く
之
(
これ
)
を思念せよ、我今
汝
(
なんぢ
)
に、
梟鵄
(
けうし
)
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
、
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べん、と。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
濠州のジェイエリエ人伝うらく、大神ムーラムーラ創世に多く小さき黒蜥蜴を作り、
諸
(
もろもろ
)
の
蚑行
(
はう
)
動物の長とす。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ここに天つ神
諸
(
もろもろ
)
の
命
(
みこと
)
以
(
も
)
ちて
一
、
伊耶那岐
(
いざなぎ
)
の命
伊耶那美
(
いざなみ
)
の命の二柱の神に
詔
(
の
)
りたまひて、この漂へる國を
修理
(
をさ
)
め固め成せと、
天
(
あめ
)
の
沼矛
(
ぬぼこ
)
を賜ひて、
言依
(
ことよ
)
さしたまひき
二
。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
諸
(
もろもろ
)
の記念物のうちにおいても、パリーの巨大な下水の
溝渠
(
こうきょ
)
は特に、マキアヴェリやベーコンやミラボーなどのごとき人物によって人類のうちに実現された不思議な理想を
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
諸
(
もろもろ
)
の令の
中
(
うち
)
に在らざる者は、此令を推して事に従えと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
爾
(
そ
)
の時に
疾翔大力
(
しっしょうたいりき
)
、
爾迦夷
(
るかい
)
に告げて
曰
(
いわ
)
く、
諦
(
あきらか
)
に
聴
(
き
)
け、諦に聴け。
善
(
よ
)
くこれを思念せよ。我今
汝
(
なんじ
)
に、
梟鵄
(
きょうし
)
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
、
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べんと。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
夜叉は
諸
(
もろもろ
)
の
悪狗
(
あくく
)
とともに一処にあって漁師の子の来るを見、これは自分を殺しに来た者と心得、狗をして追い捉えしむると、漁師の子素早く木に上り狗ども下にあって守る。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
物質に
諸
(
もろもろ
)
の外形を与え、その外形を定めながら力を顕現し、統一のうちに個性を作り、広がりのうちに割合を作り、無限のうちに無数を作り、そして光によって美を生ぜしむるあの逢合を。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
爾
(
そ
)
の時に
疾翔大力
(
しっしょうたいりき
)
、
爾迦夷
(
るかい
)
に告げて
曰
(
いわ
)
く、
諦
(
あきらか
)
に
聴
(
き
)
け、諦に聴け、
善
(
よ
)
くこれを思念せよ、我今
汝
(
なんじ
)
に、
梟鵄
(
きょうし
)
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
、
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べん、と。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そこへ往って見ると何の事はない樹が水に落ちたのと判ったんでこんな事に愕くなかれと叱って諸獣一同
安静
(
おちつい
)
た、
爾時
(
そのとき
)
神
偈
(
げ
)
を説いて曰く、
諸
(
もろもろ
)
の人いたずらに他言を信ずるなかれ
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
爾
(
そ
)
の時に、
疾翔大力
(
しっしょうたいりき
)
、
爾迦夷
(
るかい
)
に告げて
曰
(
いわ
)
く、
諦
(
あきらか
)
に
聴
(
き
)
け、諦に聴け。
善
(
よ
)
くこれを思念せよ。我今
汝
(
なんじ
)
に、
梟鵄
(
きょうし
)
諸
(
もろもろ
)
の
悪禽
(
あくきん
)
、
離苦
(
りく
)
解脱
(
げだつ
)
の道を述べんと。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
〈
諸
(
もろもろ
)
の竜王あり地上を行き、あるいは水中にあって依止を
作
(
な
)
し、あるいはまた常に空裏を行き、あるいはつねに妙高に依って住むあり(妙高は
須弥山
(
しゅみせん
)
の事)、一首竜王を我慈念す
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“諸”の解説
諸(しょ、諸)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
諸
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
“諸”を含む語句
諸君
諸方
諸所
諸人
忽諸
埃及諸神譜
諸手
諸侯
諸家
諸氏
諸種
諸声
諸葛亮
諸葛
諸卿
諸木
諸分
諸邑
諸品
諸子
...