“空閑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こか33.3%
くうかん33.3%
くうげん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいはその名義の五箇が、五つの部落という意味ではなくして、他の地方にもその例の多い空閑こかの義であるとみてもまた通ずる。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
しかのみならず武蔵国にこれだけの原野がある。上野こうずけの奥に何百町の空閑くうかん(耕さぬ地面)があるということを知らせてくれるものはやはり地方の居住者である。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一室を浄治し、あるいは空閑くうげん阿蘭若処あらんにゃしょにありて瞿摩ぐまを壇とし、栴檀香せんだんこうきて供養をなし、一勝座を置きて、旛蓋ばんがいもて荘厳しょうごんし、もろもろの名華を以て壇内に布列せよ。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)